「FLY」 ~海を翔る~
車が止まると、宏美は外に引きずり降ろされた。

また、顔面に1発。

恐くて抵抗出来なかった。

そぉ・・最近の、ヨシくんはキレるといきなり手が出る。

手が出る理由は、ヤキモチだった。

別に彼以外と、遊んだりしてる訳じゃ無かった。

ただ、男友達が多かった・・ただそれだけ。

でも、ここまで酷く殴られた事は無かった。

逃げようとした宏美の手をキツく掴んだ。

そのまま力イッパイ握られた・・・

ボキッ・・・ミシッ・・・

生々しい音と共に、激痛が走った。

冷や汗が噴出した・・・・

骨が折れた・・・

そのまま、彼は止められ無かった。

倒された宏美の上に覆いかぶさってくる。

抵抗すれば、殴られる。

もぉ無理・・・抵抗すんのは止めた。

綺麗な星空が見える・・


   ねぇ?

   我慢したら、こんな事されない?

   いい子にしてたら、怒らない?


   返事は・・もちろん無かった。


事が終わると、山を下ったところで車を降ろされた。

トボトボと歩いた。

左手の甲が寒さのせいで酷く痛む。

この日からだった・・

ヨシくんの、暴力は日常茶飯事になったのは・・
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