ステキな恋愛。
「泣くな〜」


哲史がポンポン頭を叩いて慰めてくれる。


…それ、逆効果。



「だってぇ…。」



「堂々と付き合えないから。虫よけ」


「私に近づく人なんていないよ」




「そんなことないよ。紗月可愛いもん」


その言葉に顔がボッと赤くなった。




「さ、入ろ。」


「うん。」


一点ものってことは、私たち二人しか持っていないってことだよね?


嬉しい。



そんなことを考えながら、店内へ入った。








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