アポフィスの日記(短編集)



夜、アイツの家に行きました。



不法侵入です。



アイツはベッドで
気持ちよさそうに
寝ていました。



月明かりのお陰で
顔がよく見えます。



持ってきた包丁が、
手が、
震えます。



それぐらい
コイツが憎いです。



私の目から
涙が零れ落ちる。



それぐらい
コイツが嫌いです。



ゆっくり布団を
剥ぎます。



心臓目掛けて
包丁を
振り下ろしました。



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