*最低小悪魔日記*

それから龍也はあたしと一緒に帰るようになった

すると今まで一緒に帰っていた聖史はあたしから距離を置くようになった
たぶんそれは龍也が和道さんとは違いあたしにくっついてあたしもそれを受け入れているのを知ったからだろう
龍也とあたしと聖史と一緒に電車に乗って帰ったときも聖史は「龍也に送ってもらうんだろ？」といってあたしたち二人をおいて帰ってしまった

別に悲しいわけじゃないでも

なんだか寂しくて
その穴をふさぎたかった

龍也は家に毎日送ってくれたり、バイトのない日でも毎日仕事場に顔をだすようになった

そしてあたしの仕事が終わるまでずっと待っていてくれた
そんな優しさが嬉しくてあたしも龍也にどんどん甘えてしまった
そんな中、仕事場にまた一人新しく入った

新人の名前は『将人』彼もまたあたしと同級生で彼氏と同じ中学出身の人だった
背はあたしとあまりかわらなくて顔は・・・まぁそんなことは仕事には関係ないから放置
仕事では無口な彼は周りからあまり好かれてはいなかった


「ってか聞いてーーまただよーーー喧嘩」
あたしは椅子に座りほっぺと机をくっつけながら言った
するとこれから仕事の龍也は、更衣室で着替えている途中
ガサガサという服のこすれる音をさせながら『別れちゃいなよー』とあたしに向かって叫んだ
「それより龍也ー早くしないと遅刻になるよー」
あたしの優しい時間の説明

んーという龍也の声を聞き流しながら、あたしは仕事までまだ時間があったから時間まで一人で寝ようと思い部屋に向かった


更衣室からでてきた龍也は時間をみてやばいと！騒ぎながら「いってきマース」というと部屋を出ていった

それと入れかわりにはいってきたのは将人だった