*最低小悪魔日記*
「歩さん」
「どうしたの?龍也」
仕事中あたしが裏方の仕事をしているとあたしの後ろには少し怒ったような顔をしている龍也がいた

「あの・・・最近賀川と仲良いみたいだけど、俺あんまいいと思わない。ってかあいつ歩さんのこと好きだと思う」

賀川とは将人の苗字
あまり仲良くないし先輩だからなのか龍也は将人のことを『賀川』と呼ぶ

「なんで?あいつ彼女いるんだよ?好きなわけないじゃん?」
「だってあの人俺に敵意むき出しだよ、それに仕事とろいしさムカつく」
「龍也、仮にもあの人はあなたの先輩なんだからとろいはNGでしょ」
となだめるあたし

だってぇぜったい歩さんの子と好きだよあいつ。なんていいながら龍也は仕事にもどった

まぁさかそんなことあるわけない、と思ったけど確かに「歩が彼氏いなかったら・・」とか「歩が良かった」とかいってたなぁ・・・なんて思う

あたしの勤務時間が終わってみんなにおさきにーと声をかけると龍也は「待ってて、俺ももうすぐ上がるからー」と声をかけてきた
了解の合図に片手を挙げるとあたしが上がるタイミングで将人も終わりだった見たいで後ろからすぐに将人がきて部屋には二人だけになった

将人はあたしより先に着替えて椅子に座り携帯を開きだした
あたしは将人が携帯を見ている間に、着替えをすませ更衣室からでて身支度をし始めた

するとまさとはあたしを呼んで話を聞いてくれといってきた

「なにどうした?なんかあった?」

将人はあたしにこういった

「歩が言ってくれたおかげで、彼女と別れた」
「そか、よかったじゃん?」

「それで、俺別れた理由がまだあるんだ。」
なんだか嫌な予感がした
「俺さ歩に言ったじゃん?俺と付き合ってって、そのとき彼女がいるっしょって言ったじゃん・・・だから別れた」

やっぱり、そういえばあたしは忘れていた
将人に付き合ってって言われたことを


「歩、キスしていい?」



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