*最低小悪魔日記*
椅子は温もりを感じない
そりゃ当たり前だけど…おしり冷たいよ
携帯から音量MAXにして音楽をながしながら昨日起きた出来事を思い返す

『好きなんだ付き合ってみない?』
あたしが彼に言った事
彼ゎ電話越しでもわかるくらいとまどってた
断らないようにもう一押し
『好きにさせるから』
そしたら彼は「わかった」って
ちょっと無理矢理…まぁでも好きにさせる自信がどこかにあった
なぜかはわからないけど
彼氏っていう称号欲しかったし、だから押し付けたのかななんて今になって思う

まあとにかく奴を…凌介を好きにさせればいいんだ
そして考えてだした結果は、お互いの今までの呼び方を変えてみる事
彼は“志田”から“歩”
あたしは“山口”から“凌介”に

はじめての彼氏か…
ドキドキして眠れるかな……
なんて思ってたらこんな早起き…

なんだか学校着いてから昨日の事考えてたら眠くなっちゃった

あたしが目を覚ましたのはガラガラというドアが開く音
凌介が来た

アイツに言うおはようがこんなにもドキドキするなんて…

「おはよ。昨日はごめんね。」
「おはよ。いぃよ。」
これが人生初めて訪れた大恋愛の始まり

高校一年可愛い思い出

ここから時が経つのは早くてあっという間に時間が過ぎていってその間にあたしたちも変わった
手を繋いで
抱きしめあって
キスして
SEXして
大人になっていった

でもいい変化だけじゃなかった

悪い風に変わったのは
凌介じゃなく
あたしだけだった

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