*最低小悪魔日記*
あたしがそんな事言うから先輩は苦々しい顔をした

すると奥から同級生のバイト仲間和道さんが話しかけてきた
和道さんは凌介の中学の同級生で結構仲はよかったらしい

顔は正直カッコイイなんて言えなかった

「歩ちゃんどうしたの?」

先輩にもあたしの事を心配してくれているのか、どうしたんですかと聞く和道さん

先輩が今までの事を短く話す

和道さんは「そうか」と深くため息をついた

あたしは喉の奥をあつくして目を潤ませた

少しの間沈黙が続いていた
そして先輩はあたしに何も言えなくなったのか席を外した

部屋には和道さんと二人きりになった

すると和道さんはあたしに言った



『凌介ょりも俺のほうが………俺だったら泣かせないのに…別れて付き合わないか…』



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