私こそ光る☆君 ~番外編~
続・魔王の退屈 その後
由依ver.
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ガリガリガリ……。
「うーん、氷はこのくらいでいいかな?
ねぇねぇ、セイくん!!
かき氷のシロップ出してー☆」
氷を適量削り終えた由依は傍で眠っていた清龍にシロップをねだります。
「……シロップ」
揺り起こされた清龍は、聞き取れるか聞き取れないかくらいの小さな声で呪文を呟くと、すぐにまた寝入ってしまいました。
由依「わーい、色んな味のがある!!☆」
色とりどりのシロップに機嫌を良くした由依は、片っ端からそれを削り出した氷にかけていきました。
どれが何の味か確かめることもなく……。