私こそ光る☆君 ~番外編~
「わーい、出来た出来た~☆」
3分後。
出来上がったかき氷――もとい、カラフルな氷の山に満足げな顔をする由依。
少しだけ眺めた後、早速食べることにしました。
「頂きま~す。
あ~ん、パクッ……☆」
数秒の沈黙の後……。
「……うっ、おいしくない☆」
ポイッ。
色々混ぜすぎたのが良くなかったのか、はたまた氷が悪かったのか。
原因は判りませんが、由依の作ったかき氷は全てを押し殺したかのような味がしました。
「かき氷はもういいや。
まもっち、まもざえもん、まものじょう!!
一緒に遊ぼ?☆」
「「「キキキィキキィ~♪」」」
笑い声と微かな寝息の音が響く中、きちんと余分を削り落とされ、派手に着色された氷像がキラキラと輝いていた。
おしまい?☆