私こそ光る☆君 ~番外編~
続いて清龍。

彼は遥と違い、別段考える様子もなくグラスを手に取った。


『清龍、それでいいの?』


あまりにあっさりと決めるので、こっちの方が心配になって尋ねたんだけど……。


「……考えんのめんどい」


なんて端的な……。


どうやら要らぬ心配だったようだ。


「じゃあ僕はこれー☆」


「俺はこっちで」


由依、紫水もそれぞれ決め、グラスが一つ残った。


そのグラスは私の。


震えながら手に取った。


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