私こそ光る☆君 ~番外編~



「愉しい未来に、乾杯」


紫水の訳のわからない掛け声と共に、一斉にグラスの中身を呷(あお)った。


“残りものには福がある”という言葉を信じて……。


炭酸のはじける感覚と共に口の中に広がったのは……?



メロンソーダの味!!


良かった~。


安堵したのと横から咳き込むような声が聞こえてきたのが同時だった。





「ケホッ、おえっぷ……」



苦しげな声の主は遥だった。


「あっ、いい忘れてたけど全部香料入れてあるから匂いは同じだよ」


さも今思い出したかのように言う紫水。


絶対、あえて言わずにおいたでしょう……。


「遥、汚い……」


いったん口の中に入れたものを床に撒き散らしてしまった遥を清龍が咎める。


いや、確かに汚いし床の掃除もう一回やり直さなきゃならないから手間だけどね、今は許してあげようよ……。


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