私こそ光る☆君 ~番外編~
口元から緑色の液体を垂らして喘いでいる遥は、正義のヒーローにやられたザコ怪人みたいに見えて、正直惨めだ。

顔は整ってるのにね……。


あれだけ吟味してハズレを引いてしまっただけに憐れだ。


『遥、大丈夫?』


しばらく背中をさすってあげると気持ちの悪さが幾分かマシになったようだった。

相変わらず顔色は悪いままだったけど……。


「いっそ、あまりのマズさに気を失ってしまえば楽なのにね……☆」


「でもそれじゃ、“掃除をしてもらう”という本来の目的が果たせないだろう?」


そこまで計算して、気を失わない程度で最大限苦しむものを用意したのか、この人は……。


妖しげにに笑う紫水は……。


鬼だ……ι


恐らくその場に居合わせた全員がそう思ったことだろう。

あの液体を飲んでいない者まで顔を青くしていた。


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