私こそ光る☆君 ~番外編~
『遥、手伝うよ』
「ああ、悪いな……」
机を運ぶ足元もおぼつかない遥はすっかり大人しくなってしまっている。
いつもの遥らしくない。
「ヒカちゃんがやるなら僕もやる~☆」
見兼ねた由依が手伝ってくれる。
えっ、でも由依がやると机で雪崩を起こしたりして……?
一瞬青くなったが、その心配は無用だった。
先ほどまではどこか浮かれていたようだけれど、“地獄の一滴DX”を見て目が覚めたらしい。
『う~ん……』
「俺やる……」
重い机を一人で運んでいると、清龍も手伝ってくれた。
というか、かわりに運んでくれた。