私こそ光る☆君 ~番外編~
一切手を貸さないのは紫水だけか……。

結局、紫水が掃除したくなかっただけなのね。


なんて考えながら手を動かしていると、教室の入り口の方で誰かの声がした。



「やっ、ちょっと押さないでよ!!」

「だって、光様の姿が見えないんだもん」

「もう禁断症状!!」

「し~、アンタたち声が大きいわよ……ヒソヒソ」


これはひょっとして……?


掃除する手を止め、ドアに近寄る。

ドアに手をかけて顔を外に突き出すと案の定、女の子たちにご対面。


どこからか私たちがここで掃除をしていることを聞きつけて、やってきたのだろう。


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