私こそ光る☆君 ~番外編~
何とか宥めすかし、家に帰るために歩かせるも、奏の涙は止まらない。
途中見つけたお店でおこづかいをはたき、苺の形をした棒つきキャンディーを買ってやると、やっと泣き止んでくれた。
「こんど、父さんと母さんがかえってきたら、いっぱいあそんでもらおうな?」
“それまでは自分が今まで以上に甘やかしてやる”
そう心に決めて頭を撫でてやると、奏はまだ涙の残る目を細めて笑った。
その時……。
ドンッ。
前から駆けてきた男の子と奏の肩がぶつかった。
「わっ……☆」
俺と手を繋いでいたため、奏はなんとか転ばずにすんだものの、相手の子は勢い余って転んでしまう。
ベチャッ。
男の子が手にしていたソフトクリームも地面へと落ちてしまった。
よく見ると、その子も奏と同じくらいの年頃の子だ。
さいわい男の子もケガは免れたようだが、手を離れ、無残な姿になったソフトクリームを見て身体を震わせたかと思うと、火がついたように泣き出してしまった。
途中見つけたお店でおこづかいをはたき、苺の形をした棒つきキャンディーを買ってやると、やっと泣き止んでくれた。
「こんど、父さんと母さんがかえってきたら、いっぱいあそんでもらおうな?」
“それまでは自分が今まで以上に甘やかしてやる”
そう心に決めて頭を撫でてやると、奏はまだ涙の残る目を細めて笑った。
その時……。
ドンッ。
前から駆けてきた男の子と奏の肩がぶつかった。
「わっ……☆」
俺と手を繋いでいたため、奏はなんとか転ばずにすんだものの、相手の子は勢い余って転んでしまう。
ベチャッ。
男の子が手にしていたソフトクリームも地面へと落ちてしまった。
よく見ると、その子も奏と同じくらいの年頃の子だ。
さいわい男の子もケガは免れたようだが、手を離れ、無残な姿になったソフトクリームを見て身体を震わせたかと思うと、火がついたように泣き出してしまった。