私こそ光る☆君 ~番外編~
「完璧じゃねぇだろ、このバカ!!」
怒号が響いた。
遥だ。
遥は厳しい目をして由依を睨みつけている。
「う~、いいでしょ?
うまくいったんだし☆」
「それは結果論だろうが!?」
唇を尖らせる由依の言葉を遥はピシャリとはねつけた。
う~ん、今回は遥の方が正しいと思うし、私もちょっと危なかったから傍観しておこうかな?
『清龍、ありがとう。
清龍は大丈夫だった?』
「……問題ない」
先ほどまでの機敏さはどこに言ったのだろうか?
礼を言う私に対し、ぼそりと返事をすると作業台の上に包丁を置き、清龍はのそりと後ろにさがった。
「わざとじゃないもん!!☆」
「そういう問題じゃねぇだろ!?」
それにしてもこの二人の口論、どうにかならないかな?
このまま放っておいたら、延々と続く気がする……。
いったん傍観を決め込んだものの、激化の一途を辿る舌戦に困り果てていると、そこに新たな声が割り込んだ。