私こそ光る☆君 ~番外編~


「せっかくだから、食べてみてよ」


『「「「!!!!」」」』


メンバー内に緊張が走った。


なっ、何ですと~!?


見た目は完璧なコレ。

しかし、調理したのは紫水。

一抹どころか大きな不安が残る。


「ほら、冷めないうちに早く」


“遠慮しときます”と言えたらどんなに良かっただろう?

現実は厳しい。

生放送の場でそんな空気を壊すような発言はできない。



『ち、ちなみにさ、コレって何て名前の料理なの?』


ごくりと唾を飲んで、さっきは教えてもらえなかった答えを待つ。

そんな私をキラキラと輝く目で見つめた後、紫水はゆっくりと口を開いた。



「タンホイザー」


タンホイザー?

聞いたことあるような、無いような……。


「しーちゃん、それってどこの国の料理なの?☆」


「僕の創作料理だよ」


由依の問いにしれっと答えた紫水が口にした内容はとっても恐ろしいものだった。


紫水の創作料理って……。

一番危険じゃん!!


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