私こそ光る☆君 ~番外編~
必死の抵抗をする遥とそれを批判する私と由依。

口論する二人を迷惑そうな顔をして見ている清龍。

そして……。



「嬉しいな、そんなことを言ってくれるなんて。

でも、心配いらないよ?

まだまだたくさんあるから」


フライパン片手に微笑む魔王様。


「げっ……」


「うそ……☆」


「遥のは特別に大盛りにしてあげるよ」


盛り付けが崩れるのもかまわず、遥の皿にフライパンの中身を投入していく紫水。


「やっ、やめてくれ~!!」


スタジオに遥の悲鳴が響き渡った。



ああ、これはもう逃げられない……。


魔王様の笑みで私はすべてを悟った。


この後、私たちが“タンホイザー”なるものを涙を流しながら食べさせられたのは言うまでもない。


若干一名、平気な顔して食べてたけど……。


“紫水の料理は泣くほど美味しい”


見た目の素晴らしさが功を奏し、世間にはそう誤認されたのだった。



おしまい☆


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