私こそ光る☆君 ~番外編~
「肉、魚……どっちも肉」


ズルッ。


『ちょっと清龍!!

真面目に考えてるんだから、茶化さないでよ!!』


「茶化してない……」


コケそうになって苛立ちから叫ぶように非難を浴びせた私にも、清龍は眉一つ動かさずに冷静に対処する。


その代わり、というわけではないが、同じように苛立ちを含んだ声が外野から飛んで来た。


「お前らうるせーよ!!」


遥だ。

すでに献立を決め、材料を秤にかけようとしていた遥はボウルを片手にこちらを睨みつけている。


そんな遥を見てハッとするのだった。


何やってるんだろう、私……。


『ごめん!!』


騒いでしまったことへの謝罪の意と、清龍に辛く当たってしまったことを申し訳なく思う気持ちの両方を言葉に込める。


「ハァ～ッ……」


とため息をつくと、遥は秤に向き直った。

対して、清龍は未だ私から目を逸らさない。


『……何？』


すぐに突き刺さる視線に耐え切れなくなった私が問う。



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