私こそ光る☆君 ~番外編~
『ひょっとしてこの人、遥のお母さんなの!?』


心の中だけで喋っていたつもりが、後半は口に出してしまっていた。

しかも、失礼にも指まで差して。



「そんなに驚くことかよ?」


ってことは、この人やっぱり遥のお母さんなんだ。

言われてみれば、口元とか鼻筋が遥に似ている気がしないでもないけど……。

いや、この場合は遥が似てるのか。


「“出てくるな”だなんて、そんなこと言われたら、お母さん悲しいわ。

あらっ?

よく見たらあなたとっても可愛いお嬢さんじゃない」


なんというか遥のお母さん、マイペースな人だな。

いい人そうだけど。


私のちょっと失礼な態度にも特に気分を害した様子もなく、好意的な目を向けてくれる。


「お母様は相変わらずお美しいですね」


「ヤダ、紫水くんったら!!」


遥のお母さん、何気に大物かも?

あの紫水を受け流してる……。



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