私こそ光る☆君 ~番外編~
「…………もらった」


コケッ。


「セイ、今大事なところを省略したよね……?」


うん、しかもそんなに溜めて言うことじゃないよね、それ?


「……めんどい」


ははは、左様ですか……。


「意味わかんねぇし!!

どこで、誰から、何を、どんなふうに!?

ちゃんと説明しろ!!」


気の短い遥は青筋を立てて、清龍に詰め寄るが……?


「やだ」


即答……。


「キャハハッ、5W1Hだって~。

でもセイくん、“when”はちゃんと言えてたよね、えらい、えらい☆」


自分より大きな子の頭を撫でる由依。


なんか、変。

由依が清龍の頭撫でてるっていう構造が。

由依の笑うところが。


そして何より!!

1つでも言えてればいいの!?

そりゃ確かに、清龍にしては頑張ったかもしれないけど……。


「ハルちゃん、そんな顔しちゃダメよ?

ごめんなさいね、口の悪い子で」


「いえいえ」


「お前が言うな、紫水!!

それからハルちゃん言うな!!」


『ブフッ……』


お腹を抱えて笑いたいのを必死に我慢しながら、遥のお母さんに誘われて家に上がった。



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