私こそ光る☆君 ~番外編~
「そうなの!!
この子を出産した時、看護師さんに“とっても可愛い男の子です”って言われたのよ」
「母さん!!」
リビングに通されて、みんなで楽しくおしゃべりしながら、しばしのティータイム。
「ハルちゃんママのお茶、おいしい!!☆」
遥のお母さんお手製のハーブティーを飲んで目を輝かせる由依。
「ありがとうね。
清龍くんの持って来てくれたお菓子もとっても美味しいわ」
遥のお母さんの言う通り、清龍の手土産のマドレーヌはふんわりとほのかな甘みが口の中に広がって、とっても美味しかった。
ハーブティーにもよく合う。
例によって遥はお茶のみで、マドレーヌにはまったく手をつけなかったけど……。
「そう言えば、セイくんは?☆」
口いっぱいに頬張っていたマドレーヌを飲み込んで由依が言った。
そう言われてみれば、清龍の姿が見当たらない。
キョロキョロと部屋の中を見回していると、紫水が口元に運んでいたティーカップを静かにソーサーに戻す様子が目に入った。