私こそ光る☆君 ~番外編~
『遥?』


「なんだよ?//」


名前を呼んで近づき、耳元に顔を寄せて周りに聞こえないように小さな声でヒソヒソとささやく。




『……0点のテスト隠してるの?』


数秒の沈黙。

のち……。



「ちげーよ!!//」


『そんなこと言わずにほら、お姉さんに話してごらんなさい。

誰にも言わないから』


遥の叫びもなんのその。

必死になって否定するのが逆に怪しいと、自信たっぷりに言葉を重ねる。


「お前、姉貴じゃねぇし!!

だいたい、俺様は0点はおろか、赤点さえも取ったことねぇよ!!//」


魂の叫び。


しかし……?



「僕、セイくんの様子見に行ってくるね☆」


「フフフッ。

僕も行こうかな、遥の机の引き出しの中を見に」


「あらあら、ハルちゃんったら」


大半が聞いてなかった……。


しかも、お母さんには軽く流されてるし……。



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