私こそ光る☆君 ~番外編~


『へぇ、ここが遥の部屋か……』


ちょっと意外かも?

普段からあれだけ俺様、俺様言ってるから、もっとナルシストっぽい部屋を想像してたんだけど……。


白と黒を基調にした、いかにも男の子ですって感じの部屋だ。

お兄ちゃんの部屋と似てる……。


ド派手な色の家具が置いてあるということもなく、壁紙も至ってシンプルなデザイン。


壁一面に遥自身の等身大ポスターが貼ってある!!


……なんてこともなかった。


貼ってあったらあったで、反応に困るけどね。



「なんだ、特に変わったモノはないみたいだね。

つまらないな」


私が一通り部屋の内装を眺めている間に紫水は片隅に置かれていた机の中を探り始めた。


机の中を調べるってあれ、本気で言ってたんだ……。


呆れつつも、手が離されたことに妙な安心感と同時にもの寂しさのような感情を覚え、つかまれていた手にギュッと力を込めた。



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