私こそ光る☆君 ~番外編~
自らの晒した醜態に、首をもたげて赤面した。


そんな私を遥の弟――逞(タクマ)くんは目を細めて見つめていたかと思うと、おもむろに兄を振り返り、言い放った。


「こいつ、もらっていい?」


逞くんが顎で示すのは私の方。


……も、もらう?//

あげる?//

What?//


「なっ……、何言ってやがる!?」

「ダメーッ!!☆」

「何バカなこと言ってるの?」

「……ダメ」


部屋中に声が響き渡った。



数分後。

場所は改まって、リビング。

とりあえず、全員着席。



「あら、たっくんお帰り」


「ただいま。

母さん、今日もきれいだね」


「やだっ、たっくんたら」


正直どうにかしてほしい。

この、空気を読まない親子……。



「逞」


遥が意を決したように口を開いた。


おっ、さすがお兄ちゃん!!


「もっとお兄様を敬え!!」


「嫌だ」


ガクッ。


違う、そうじゃない。

しかも、思いっきり拒否されてる……。



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