私こそ光る☆君 ~番外編~
「俺、いくら年上の人間でも尊敬に値しない奴には敬語遣わない主義だから」
ハハハッ。
弟くんに言われてるよ、遥。
「つーかさ、アンタらに俺がこいつをくどくの止める権利あんの?」
『く、くど……!?//』
本日何度目か、もうわからない赤面。
「ウ~ッ☆」
「それ、全然効果ないから」
逞くんはなかなかに手強い。
「でも君、たしか中2だよね?」
おっ、今度は紫水が!?
「歳なんか関係ないね」
間髪を入れずの反論に紫水は押し黙った。
すごい……。
紫水と対等に話して、なおかつたったひと言で黙らせた人、初めて見たかも?
結局、微妙な空気のまま時間は過ぎていった。
帰り際。
『遥、じゃあまた明日』
「おっ、おう……」
「奏。
もしお前のもらい手がなかったら、お、俺の嫁にしてやるから//」
玄関先でも威張り散らす、逞くん。
しかし、その顔が赤らんで見えたのは夕日のせいばかりではないだろう。
『……っ//』
その夕日より赤い顔をしていた私には、そんなことを考えている余裕はなかったけれど……。
こうして、波乱含みの桃山家、家庭訪問は終わりを告げたのだった。
おしまい☆
ハハハッ。
弟くんに言われてるよ、遥。
「つーかさ、アンタらに俺がこいつをくどくの止める権利あんの?」
『く、くど……!?//』
本日何度目か、もうわからない赤面。
「ウ~ッ☆」
「それ、全然効果ないから」
逞くんはなかなかに手強い。
「でも君、たしか中2だよね?」
おっ、今度は紫水が!?
「歳なんか関係ないね」
間髪を入れずの反論に紫水は押し黙った。
すごい……。
紫水と対等に話して、なおかつたったひと言で黙らせた人、初めて見たかも?
結局、微妙な空気のまま時間は過ぎていった。
帰り際。
『遥、じゃあまた明日』
「おっ、おう……」
「奏。
もしお前のもらい手がなかったら、お、俺の嫁にしてやるから//」
玄関先でも威張り散らす、逞くん。
しかし、その顔が赤らんで見えたのは夕日のせいばかりではないだろう。
『……っ//』
その夕日より赤い顔をしていた私には、そんなことを考えている余裕はなかったけれど……。
こうして、波乱含みの桃山家、家庭訪問は終わりを告げたのだった。
おしまい☆