私こそ光る☆君 ~番外編~
清龍が棚に手を伸ばし、一冊の本を引き出す。

その手にあったのは……?




『長編歴史小説~!?』


「ああ」


清龍が本を読むこと自体、意外だったのによりにもよって長編歴史小説だなんて……。

集中力続くのかな?

途中で寝ちゃったりとか……?


「『砂上の楼閣 十二巻』。

著者は『浅波 遼太郎』だって☆」


由依が清龍の持っている本の表紙を読み上げる。


『それ買うの?』


なんて今さらな私の質問に、コクリと首だけ動かして答えた清龍だった。


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