私こそ光る☆君 ~番外編~
さきほどは見開いていた目を、今度は眩しいものでも見るように細めていて。

かと思ったら、長い腕がこちらに伸びてきていた。


『えっ?』


と思ったのは一瞬で。


ふわりと頭に乗せられた手は、“心配するな”と伝えてくれた。



「へぇ~……」


……あ、れっ?


ゆっくりと穏やかな時の流れに浸っていると、急に冷たいものを感じた。


あれだ。

背中に氷を入れられた、みたいな……!!


「ネイルアートか……。

面白そうだね。

明日やろうよ、僕の家で」


当然、そんな紫水の提案を却下できるはずもなく……。


いったい自分はどこで道を踏み誤ってしまったのだろうと、頭を抱えたくなったのだった。



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