私こそ光る☆君 ~番外編~
『お待たせ~』
「遅せぇよ」
出来上がったお粥を持って寝室に入ったとたん、罵倒される。
罵倒してきたのはもちろん、遥。
遥は私が入ってきてもベッドに仰向けに寝て、目を閉じたままだった。
まだつらいのかな……?
でも、開口一番文句を言うってことはそれだけ元気になったってことだよね?
『はいはい、悪うございました~』
「何だよ、気持ちわりぃな……って……」
遥の容態が快方に向かっているのが分かり、嬉しくなっておどけた返事をした私を再び罵倒しながら、ベッドの上に起き上がった遥。
しかし、身体を起こし視線を上げたところで非難する声は途切れてしまった。