私こそ光る☆君 ~番外編~
「光!!//」
局からの帰り際、唐突に声をかけられた。
『何?』
振り向き、視界に入った遥の顔はなぜか真っ赤だ。
不思議に思って眉をひそめる私だったが、遥はそれにさえも気付いた様子はなく、言葉を重ねる。
「……今週の日曜、暇か?//」
日曜。
たしかその日は仕事はオフのはず。
日曜ということは学校もない。
せっかくの休みだから、家でゴロゴロしようと思っていたところだ。
『暇と言えば暇だけど、どうしたの?』
落ち着きない遥の様子を気にして問えば、彼はさっきよりいっそう顔を赤らめて下を向き、押し黙ってしまう。
何がしたいのだろうか、この人は?
『うっ、さむっ……』
冷たい風がビューッと吹きつけて止んだ時だった。
遥は何かを決意したように徐に顔を上げ、口を開く。