私こそ光る☆君 ~番外編~


映画館を出た後は、CDショップや本屋さんに寄って時間を潰した後、遥の予約してくれたお店で早めの夕食をとることになった。


『わ~、お洒落なお店!!』


遥が連れて来てくれたのは店内の至る所にアンティークの置物が置かれたお洒落なお店だった。

上品なのに、親しみやすさを感じさせる。



「他人の目に触れると面倒だから、こういう店にした」


店員さんに案内された席に腰掛けた遥に説明されて、納得した。


そう、このお店はテーブルごとに仕切りが設けられていて、外から中の様子が見えにくくなっている。

いわば個室のような状態だ。



「う~、全然カナちゃんが見えない!!☆」


「……早速役に立ったな」


『ハハハッ』


計ったかのようなタイミングで由依の高らかな声が聞こえてきて、それに対する感想を洩らした遥に思わず笑ってしまった。



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