私こそ光る☆君 ~番外編~
さらに歩くこと十数分。
「ねえ、あそこのお店で少し休憩しない?」
奏の指差す先には一軒のお団子屋さんが。
「そうだね」
笑顔で頷く紫水に対し、難色を示す遥。
「俺様は甘いものは……」
「嫌いじゃないよね?」
「ごめんくださ~い」
笑顔でごり押しする紫水にも奏はまったく気づきません。
「……こいつ性質(たち)悪過ぎだろ」
「フフッ……」
「お団子美味しい~。
やっぱり疲れた時には甘いものだね」
和やかに(?)流れる時を楽しむ三人。
と、そこへ一人の少年が現れました。
「ごめんくださ~い。
僕にもお団子を50本下さいっ☆」
店の奥へと声をかける少年。
「「「「……!?」」」」
彼の告げる数に一同驚愕します。
ややあって表に出てきた店主らしき人が言うには、
「お客さん。
すまないが今日の団子はもう売り切れてしまってね」
と。