私こそ光る☆君 ~番外編~
白雪姫


昔々あるところに、白雪姫という優しくて美しいお姫様がいました。

彼女のお母さんは昨年病気で亡くなり、新しいお妃様がお城にやってくることに。


ところがそのお妃様は大変意地悪でドSな魔女で、白雪姫は水汲みやお妃様のマッサージなど、毎日こき使われていました。


そんなある日、いつものように井戸へ水汲みに行っていた白雪姫は、隣国ウエスト王国の王子様に出会いました。


「お、おう!!

奇遇だな!!//」


わざとらしく偶然を装う王子様。

しかし、お妃様に言いつけられた用事で忙しい白雪姫は、そんなことは気にしていません。


「そうですね」


「気が向いたらいつか俺様がお前のことを迎えに来てやる。

ありがたく思え」


「そうですね」


(ああ、忙しい…… ←by白雪姫)


王子様の決死の告白も適当に聞き流してしまった白雪姫なのでした。


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