私こそ光る☆君 ~番外編~
ひとしきりダンスを披露した後、ウサギはひたと白雪姫を見つめます。


「え、なに?

ダンスのごほうびが欲しいの?

あげられるものあったかな……?」


ウサギの熱い視線を受けてポケットをごそごそと探る白雪姫。


ポケットの中にはビスケットが1枚……もありませんでした。


「ごめんね、何もないの」


「違うわよ。

私がいつ、ごほうびのおねだりなんてしたのよ?

失礼しちゃうわね」


謝る白雪姫に意外と野太い声で否定の言葉を向けるウサギ。


「ウサギが喋った!?

しかもオネェ言葉!!」


「今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ?

この近くに小屋があるの。

案内してあげるから、ついてらっしゃい」


「うぇ?

あ、うん……」


軽く錯乱していた白雪姫は、ウサギに言われるままその後に従うことに。


(ウサギって、みんなオネェ言葉で喋る種族なのかな……?
↑by 白雪姫)


数歩前を行く白い背中を見つめながら、白雪姫はそんなことを考えていました。


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