私こそ光る☆君 ~番外編~
「これか……。
想像してたよりお洒落かも。
ウサギさん、どうもありが……あれ?」
程なくして白雪姫の目の前に白木でできた小屋が姿を現しました。
上から下まで眺めて感想をもらした後、お礼を言おうと振り返ればいつの間にかウサギはいなくなっていました。
「……変なの。
え~っと、やっぱ勝手に入っちゃマズイよね?
ごめんくださ~い」
気を取り直して小屋の戸を叩く白雪姫。
ところがいつまでたっても返事はありません。
「留守かな?
……あれ、開いてる?」
白雪姫が何気なくドアノブに手をかけると、鍵がかかっていなかったのか扉はするりと開きました。
「どうしよう?
え~っと……いいや。
入っちゃえ!!」
数秒の逡巡。
後に思い切った白雪姫は誰もいない小屋の中へ足を踏み入れたのでした。