私こそ光る☆君 ~番外編~
「けっこう散らかってるなぁ……」


ぐるりと見渡した後、白雪姫は呟きました。

どの部屋も物が散乱し、無法地帯と化しています。


「誰か住んでるのかな?

……よし、とりあえず暇だし片付けよう!!」


元気を奮い立たせるかのように明るい声を出して白雪姫は部屋の掃除に取り掛かりました。

掃除が終われば洗濯、料理。

家事を一通りこなして疲れた白雪姫はベッドですやすやと眠りに落ちました。




つんつんっ。


「うーん……」


つんつんっ。


「……んーなに……ってうわ、ドアップ!!」


しばらく眠っていた白雪姫は、頬をつつかれる感覚に目を覚ましました。

振り向くと思いがけず間近にあった誰かの顔に動揺する白雪姫。


「だぁれ?☆」


そんな白雪姫にもお構いなしに問う声。


「あーっ、えーっと……」


名前を尋ねられた白雪姫はさらに焦りました。


(やっぱり本名言っちゃダメだよね……?
↑by 白雪姫)


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