私こそ光る☆君 ~番外編~
「関連性があるからって、やらなきゃなんねー理由にはならないだろ。

急にそんなこと言い出したらスタッフさんにも迷惑かかるだろ」


遥も結構しぶとかった。


「収録前にお願いしたら、みんな快く了承してくれたよ。

特にメイクの奈々子さんなんて、腕が鳴るって俄然やる気になってたけど?」


「こっちは全くやる気出ねぇんだよ!!

由依、清龍。

お前らだって嫌だろう?」


かわされてもかわされても、食い下がっていく。


よっぽど嫌なんだろうね、女装。


正直言うと、私もみんなが女装したところを見てみたい。

だけど、嫌がってるのを興味本位で無理やりやらせようとは思わないよ。

私はもう慣れてるからいいけど、みんなは……。


「えっ、僕やってみたい☆」


「……別に」


……あらら。

嫌がってるのは遥だけだったのね。



「……っ!?」


衝撃のあまり遥は硬直している。


“マジで?”もしくは“この裏切り者~!!”ってとこかな?



「じゃあそういうことで。

まずは光。

とびきり可愛くなっておいで?」


始まっちゃったよ、女装美女コンテスト。


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