私こそ光る☆君 ~番外編~
こういう時は……。



話題を変えるべし!!



『あ、そろそろ清龍の準備ができたんじゃないかな?』


不自然でも何でもいい。

この場を誤魔化せるなら。



「……ふふっ。

仕方のない子だね。

今の君は女の子だから、“乙女の秘密”ってことでこの辺りでやめておいてあげるよ」


たっ、助かった……。


「ちぇーっ☆」


「つまんねー」


由依と遥が不満の声を漏らすけど、紫水がああ言うんだから誰も逆らえない。

紫水に感謝、だよね。


あれ?

でも、こんなことになったのは元はと言えば紫水のせいなわけで……。



「そんなわけで、セイの登場です」



紫水がそう言うと同時に音もなく清龍が現れる。

中央まで進み出て、背中で長いストレートの髪を揺らしながらターン。

小道具として肩に掛けていたバッグを引っ提げて挑発的なポージング。

そして……。


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