私こそ光る☆君 ~番外編~
清龍に聞いてみると、やっぱりあのセリフはスタッフさんが考えたものだったらしい。


下手したら清龍、何も言わないかもしれないもんね。



「このドラマの見所をひと言ずつ」


今度はまともな質問だ。

良かった……。


『えっと、恋に揺れる女の子の姿を精一杯演じたつもりなので、それを見てください』


「今回のドラマでは僕は脇役ながらも二人の運命を大きく左右しちゃうキーパーソンになってるから、ちゃんと僕のことも見てくれなきゃ嫌だよ?☆」


「全部見て欲しい」


「僕は樹里の婚約者という立場上、二人の仲を引き裂いてしまういわば悪役だけど、僕の視点で見る二人の関係や世界観を楽しんで欲しいな」


おお、けっこう決まったかも。



「それでは皆さん、お待たせしました。

遥ちゃんの登場です~」


は、遥ちゃん……。

うわ~、いたたまれない。


< 276 / 291 >

この作品をシェア

pagetop