私こそ光る☆君 ~番外編~
『清龍、そのままじゃ危ないからシャツ脱いで?』


視線を清龍に転じ、気を取り直して指示をした。


「……ん」


言葉少なに頷いて清龍はもぞもぞとシャツを脱ぎ、渡してくる。


『……っ//』


わわわ……。


指先に力が入って、まだ温もりの残る布をきゅっと握りしめる。


脱いでって言ったのは私。

私なんだけど……。


清龍の裸体に目の遣り場に困るっていうか、イタタマレナイデス。

あんまり見ないようにしようとか思ってたんだけど目に入っちゃって……。



……いい身体してました。

それだけでコメントは控えさせてもらいます。



『……玉結びして……』


チョキッ。


『よし、出来た。

はい、これ』


「ありがと……」


『……うん?』


ボタンのつけ終わったシャツを清龍に渡していると(今度は顔しか見ないようにした)、誰かのじとーっとした視線を感じる。

それを辿ると、ある人物に行き着いた。


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