私こそ光る☆君 ~番外編~
『な、何で?

遥寝てたんじゃないの?//』


「寝たフリしてただけだ」


慌てる私の問いにしれっと答える遥。


だ、騙された!!


そう思うも、私の後頭部に手を添えて髪や額に唇を寄せてくる遥に心臓は高鳴りっぱなし。


遥の唇が離れるたびにチュッ、チュッと小さなリップ音が室内に鳴り響く。



『や、やめて遥。

郁(かおり)が起きちゃうよ……//』


溺愛する娘の名前を出すも遥は止まらない。


腕ごと遥に抱き込まれているため、手を使うこともままならない。


チュッ、チュッ……。


何度も落とされる唇。

火照った頬に触れる遥の唇がひんやりと少し冷たくて気持ちいい。


けれどそれは自分の唇には触れて来ない。


何だかもどかしくて。


足りない。


離れた遥に吸い寄せられるように顔を寄せて……。



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