私こそ光る☆君 ~番外編~
『んっ……はぁ、はぁ……』
息苦しさに限界を感じ始めた頃、ようやく解放されて大きく肩を揺らした。
二人のそれは未だ、銀色の糸で繋がっている。
「お前からくっつかれるのは気に入らねぇ。
ンッ……。
だけど、俺様からくっつくのは嫌いじゃない」
言葉の合間にも唇は重なる。
『遥ばっかり自分勝手でズルいよ……//』
「うるせーな//
恋愛なんて、独り善がりのエゴでなんぼだろ?」
言い終わった瞬間、再び互いを奪い合うような口づけが始まった。
チュッ、チュクッ……。
淫らな水温をBGMに、はらりと夜着が肩から滑り落ちる。
ギシッ、ギシッ……。
ベットを軋ませて遥が覆い被さる。
視界いっぱいに映る、大好きな人の姿。
次第に遠のいていく意識の中、触れ合う肌の熱さと言い様の無い幸福感を抱き締めていた。
翌朝、寝室には頬を弛ませ穏やかで満ち足りた表情で寄り添って眠る夫婦とその愛娘の姿があった。
End.