私こそ光る☆君 ~番外編~
「雅坊ちゃま、そのようなことをされては奏お嬢様が危のうございます。
もし、誤って取り落としてしまわれるようなことでもございましたら……」
邪魔が入った。
坂上――うちに古くから仕えている執事だ。
ちなみに坂上は使用人頭だったりもする。
「ボクはぜったいにそんなことはしない!!」
大事な妹を落としてなるものか。
そうなったら、たとえこの身を下敷きにしてでも奏は守り抜く。
俺は幼いながらも、小さな胸に今と変わらぬ思いと決意を秘めていた。
「いいえ、それでも万に一つという場合がございます!!」
坂上もなかなかにしつこい。