私こそ光る☆君 ~番外編~
「……?」


ああだ、こうだと言い合う俺たち二人を奏は首を傾げ、キョトンとした表情で見つめている。



ぬぅ、可愛い。

可愛すぎるぞ、奏!!



ガチャッ。



「あ~っ♪」


パシッ。

スルッ。



「……へっ?」



突然開いたドア。

そこに父さんの姿を認めた奏は、頭を撫でていた俺の手を振り払い、腕をすり抜けて、テテテと父さんに駆け寄った。

そして立ち止まり、大きな父さんを見上げて奏は両手を前に差し出す。


つまりは、だっこおねだりのポーズ。



その意味をすぐに理解した父さんは、奏を軽々と抱き上げた。


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