私こそ光る☆君 ~番外編~
「つ、次の者!!」
めちゃくちゃになった会場の中に響く、焦りと狼狽で裏返った家来の声に従い、出てきたのは巷で噂の魔術師・清龍でした。
「君の噂は僕も耳にしているよ」
期待をしているような言葉を清龍にかける魔王。
その言葉を聞いているのかいないのか、清龍はぼそりとつぶやきます。
「……つーか、ここどこ?」
これにはみんなビックリ仰天。
「城に迷い込んでたまたま流れ着いたのか……」
家来はすっ転び、さすがの魔王も玉座から半分ずり落ちてしまいました。