私こそ光る☆君 ~番外編~
さて、気を取り直して次!!
と言いたいところですが、先程の清龍の術で会場に来た民たちは皆眠っています。
どうしたものか……。
家来は考え込んでしまいました。
きっと魔王様にとって民にかかっている術を解くなど容易いこと。
なのに魔王様はそれをなさらない。
下手に進言すれば自分の首が危うい。
「どうかしたの、遥?」
これはわざとなのだろうか?
魔王が妖しげな笑みをたたえて家来に問いかけた時のことです。