私こそ光る☆君 ~番外編~
「…………」


返答に困り、固まっていると少年がさらに詰め寄ってきます。


「ねぇねぇ、見てたんならお捻りちょーだい?☆」


これにはもっと困った清龍。

実は清龍、朝早く老人に無理やり叩き出されてしまったため、現在無一文なのです。


「……ない」


「ほえっ?☆」


「路銀、ない……」


「欲しいのはお金じゃないよ。

僕、お腹すいちゃったから食べ物が欲しいの☆」


続いてグゥッと音を立てる少年のお腹。


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