そんな私もいつしか高校生になり、友達もでき、初めて恋人もできた。


頭が良いわけでもなく、悪いわけでもない。

それなりに自分に見合った高校で、成績は360番中100番くらい。

運動はできないわけではないがあまり好きではなかったので、部活には入らず、いわゆる帰宅部だった。

人当たりは悪くないが、クラスに1人や2人いる人気者、という感じでもない。




つまり私は分類されるならば、平凡な「普通の人」になるのだろう。


普通が一番いいのかもしれない。

普通に就職し、普通に結婚し、普通に子供が産まれ、普通に死ぬ。



平凡な「普通の人」に分類されない人たちよりは、腹を抱えて笑ったり、涙を流すほど辛いこともないかもしれない。


簡単に言えばメリハリがない、単調な日々を過ごすことになるかもしれない。

と言うことなのだが、人間いつか死ぬときはみんな同じなんだ、と冷めた自分がいる。


死ぬまでの過程が大事だとは知っている。

ただ、理解できないのだ。
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