魔王家
メイヤの部屋を出て次に見つけたのが、なんと魔王の部屋だった。

「ついに来た」

アレンは『もえの部屋』と書かれた部屋を見つけ、既に目的を達成したような気分だった。

この魔王の部屋で何かが起こると思ったからだ。

普通に考えても、魔王の部屋には何かしらのイベントが待っている。

アレンは緊張して部屋の扉を開ける。

「なっ!」

アレンは部屋に入った瞬間、驚くしかなかった。

少し広いが普通の女の子の部屋。

「なんだ、ここもただの部屋かよ」

などとブツブツ言いながらも一応部屋を物色した。

既に勇者としての自覚のようなものが感じられない。

アレンも所詮は男だった。

「よし、次の部屋にいこう」

心なしか顔がにやけていたのは気のせいか。

しかし、アレンのバックには一つのアイテムが追加されていた。

魔王の日記が。

「一番のお宝ゲット」

魔王の部屋を後にし、魔王の居所を示す手掛りを探すため、新たな部屋を物色しにかかる。

「あとどれだけ部屋探せばいいんだよ」

愚痴が漏れるほど、一人で調べるには広い城だった。
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