魔王家
少し休憩をすることにしたアレン。

皮肉にもそこはいつも魔王や二人の部下がティータイムに使っていた部屋だった。

「ここか？いつもおやつにせんべい食べてるところは」

アレンは休憩しながら、魔王の日記を読んでいた。

「ふーん、やっぱもえらしい日記だな。一部書いてる文字から違うオーラが感じられるページがあるが……メイヤとやらの日記にあった初代魔王がいない時に書いたやつだろうな」

日記を読みながら、色々情報を得たり、分析をしていた。

すると至極最近の日記に魔王の居場所に関する手掛りめいたものを見つけた。

「なになに」

日記にはこう書かれている。

『勇者が来たら、アーサンの部屋から地下へ行くらしいが中はどうなっているんだろう。それよりアーサンの宝箱が、勇者に荒らされる様を間近で見てみたかったがな』

やはり魔王の部屋には重要な情報があった。

「よし、次はアーサンの部屋とやらを探せばいいわけだな」

手掛りを見つけたアレンは休憩もそこそこにアーサンの部屋を探すことにした。

「宝箱の中身が気になる」
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表紙・目次

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